オタ文化からサブカルへ
  
ナラティヴへ誘うキャラクター
    著/アライ=ヒロユキ 1800円+税 繊研新聞社


週刊金曜日(2015年2月20日号)、静岡新聞(2015年5月17日)、
しんぶん赤旗(2015年6月28日)、社会新報(2015年7月15日)
で書評紹介。


ア ニメ表現が、40年の歴史で求めてきたものーー。非主流社会集団「サブカルチャー」と呼ばれる理由。戦争/メカ&美少女/美少年への耽溺、裏腹の政治性。 時代意識をかたちにあらわそうとする試み。かいま見える、演劇アプローチの意図。消費社会論とキャラクター行動論を超えた、アニメ表現の存在意義を解き明 かす。


■ 目次 ■

【欲望と消費】
宮崎駿はなぜ政治的に正しくないか
サブカルチャーを定義する
ジェンダー消費を読み替える表現
リメイク作に見る、消費と読み替えかた

【自由と抗い】
風俗から反逆へ。ルパンの足跡
東北が表象する、ハーロックの孤高
命名と命令から逸脱するもの、キリコ
軍隊と警察への嗜好、民主主義の忌避

【世界と物語】
演劇性が提起する視座とは
退色か豊穣か。セカイの叙述法とは
ガンダムへの返歌をめぐって
戦いという闇で示す人の業、尊厳
歴史の読み替え。ポストモダン的なズレ

【テクストと解釈】
表象分析で見る、サブカルの極限
出崎演出が描いた、運命に抗う人々
公的領域に侵蝕するサブカルチャー
ヒーローであり、鑑賞者である意味 銀河英雄伝説

【本書で扱う作品群】
『風 立ちぬ』『魔女の宅急便』『風の谷のナウシカ』『少女革命ウテナ』『魔法少女まどか☆マギカ』『Free!』『けいおん!』『宇宙戦艦ヤマト2199』 『キャシャーン Sins』『ルパン三世』(PART 1&企画書&パイロットフィルムほか)、『宇宙海賊キャプテンハーロック』『装甲騎兵ボトムズ』『超時空要塞マクロス』『機動警察パトレイバー2 the Movie』『攻殻機動隊』『新世紀エヴァンゲリオン』『THE ビッグオー』『TIGER & BUNNY』『輪廻のラグランジェ』『涼宮ハルヒの憂鬱』『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士Ζガンダム』『THE IDEON』『銀魂』『戦国BASARA』『るろうに剣心』『聖闘士星矢』『進撃の巨人』『エースをねらえ! 劇場版』『源氏物語千年紀 Genji』『銀河英雄伝説』ほか



 

 坂内美和子&絵画教室アトリエMIWA